平成22年10月3日(日)午前10時よりアスト津において、平成22年度・学術研修会・保険集団指導会が開催されました。伊藤和夫会長挨拶後、伊藤宣人保険担当副会長より保険部・介護保険部からのお知らせ、伊藤会長より定款変更・新公益法人移行に向けての取組みについて話されました。
学術研修会では、11月の東海・中部接骨学会に研究発表していただく松岡圭介、五幣典記、山本慶介、辻岡豊会員による『日常生活における姿勢と疼痛の関係について(アンケートに基づき)』と題しての発表、実技研修では堀 望、川口泰史会員による『上腕骨上端部骨折の整復・固定法の治験例』と題して実技研修があり、今回よりの取組みとして、質疑応答を気軽にしやすいようにと、ボード前にてマイクを通さず発表者と質問者の直接のやり取りする方法としました。
昼食をはさみ午後からは保険集団指導会に移り、全国健康保険協会三重支部より「申請書の問題点と注意事項」、三重県国民健康保険団体連合会より「国保申請書の取り扱いについて」、東海北陸厚生局三重事務所より「柔道整復師における指導・監査について」ご指導いただきました。
そして特別講演として大澤裕行 了徳寺大学教授による『柔整日常施術におけるピットホール:下肢編』をお話いただきました。
冒頭の「仕事に忙殺されている時ほど、事故は起きる」に始まり、近年の柔整業務について「大外傷・重度外傷が激減し軽微外傷が増加している中、守備範囲の拡大とそれに伴う医接連携の必要性」をあげられ、「そのためには、広く浅く知識を持つこと」と述べられました。
今回も大澤教授の豊富な経験・失敗例の中から特に、日常の施術の中で遭遇する可能性のある、下肢の症状(痛み・だるさ・冷え・シビレ・間歇跛行)の中には、糖尿病性合併症による末梢血管・神経障害によるものも潜んでおり、「あっと言う間」の1週間程で足・趾部壊死切断に至った例をあげられ、「どんなに忙しい時でも、問診での既往症聴取と施術録完備の重要性」を強調されました。
閉塞性動脈硬化症と脊柱管狭窄症との鑑別、閉塞性血栓性血管炎(バージャー病)、レイノー病、また深部静脈血栓症(血栓性静脈炎・エコノミー症候群)では、単なる捻挫のギプス固定でも死亡に至った事例など、我々の日常施術の中の落とし穴、ピットホールについてご講演いただいた、あっと言う間の充実した90分間でした。
当日参加者は本会会員148名、勤務柔整師・従業員12名、社団外24名でした。
(広報員 伊藤昌夫)